七つの大罪



2009年、ガリラヤ湖畔の町マグダラで驚くべき大発見がありました。今まで7ヶ所しか見つかっていないイエス時代のシナゴグの遺跡が発見されたのです。イエスが活動されたガリラヤ湖畔に建っている会堂ですから、イエスが来られたことはまちがいないでしょう。マグダラのマリアの出身地ですから、彼女もそこを訪れたことがあったでしょう。現在そこに素敵なチャペルが建てられています。
ところで、マグダラのマリアとは、どんな女性だったのでしょう。聖書は7つの悪霊を追い出してもらった女性であったことを明記しています。マルコとルカの2つの福音書にそう書かれていま。ルカ福音書では8章に出てきますが、その直前の7章の最後に、罪の女と呼ばれる女性が出てきます。イエスに香油を注いだ女性です。ある聖書学者は、この女性これマグダラのマリアであろうと考えます。つまり、7つの悪霊に取りつかれる背後に、それだけの罪深い過去があったと言うことでしょうか。彼女は、自分の力ではコントロールできないほど、過ちをくり返してしまう、弱くてもろい存在であったのです。などと人事のように言っていますが、マグダラのマリアとは誰のことでしょうか。
カトリック教会では、イエスが語られた人間の心から出てくる罪のリストを整理して「七つの大罪」ということを教えます。暴食、色欲、強欲、憤怒、怠惰、傲慢、嫉妬。これを見て、自分には当てはまらないから大丈夫と言える人はいないと思います。さらにカトリック教会は、「現代の七つの大罪」ということを2008年に発表しています。遺伝子改造、人体実験、環境汚染、社会的不公正、貧困、過度な裕福さ、麻薬中毒。ここまで来ると、個人の罪というよりも、社会全体の罪です。この罪の文化の中に縛られ、その中に生きる私たちは、もはやこの問題から逃れることができないということなのでしょうか。
ほんとうは神の像に造られ、美しいエデンの園で幸せに生きていた人間が、今や見る影も無い、罪に汚染された、醜い心を隠し持って、いいえ、もう隠しきれない世界で生きているのです。この園の墓の前で泣き続けている現代のマグダラのマリアとは私のこと、私たちのことなのです。もし、それを認めることができないというなら、それこそ七つの大罪のひとつ、傲慢なのではないでしょうか。

今週も大切なことを大切に。

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