聖なる読書



今年もよろしくお願いいたします。
年末、中日新聞のコラムにこんなことが書かれていました。

長い迫害の歴史を持つユダヤ人の世界に、母親が子どもへ問いかける伝統のなぞなぞがあるという。「おまえが家を焼かれて、財産を奪われたとき、持って逃げるものは?」。それは色も形もにおいもないとヒントが付く。答えは「知性」だそうだ。マービン・トケイヤー著『ユダヤ処世術』に教わった。
源流を同じくすると思われる、本に関することわざの類いも数多い。例えば「旅先で故郷の人が知らない本に出合ったら、必ず持ち帰れ」「貧しい時に売るのは金、宝石、家、土地。本は売ってはならない」「本は敵にも貸さなければならない。さもないと知識の敵となる」頼れるもののない土地に離散しながら、文化を失わずに生き延びる支えの一つであっただろう。
そんな本や読書の力を思えば、気になる数字である。わが国で、一カ月に本をまったく読まない人は、49.8%にものぼるという。読書習慣に関する国立青少年教育振興機構の調査である。六年前は28.1%だったから、加速しているようでもある。世代間で傾向にさほど大きな差はないようだ。スマートフォンなどの普及により電子書籍の読者は増えているようではあるが、本離れを埋めるには程遠い。本離れ、読書離れは今に始まったことではない。知らずに、世の中から失われているものの大きさを想像してしまう。色や形がないだけに、不安である。

私は「牧師の傍ら」と言うと大袈裟ですが、出版の仕事をしていますので、気になる数字、気になる記事でした。皆さんは、いかがでしょうか。
年が改まって、デボーションガイドも新しい冊子でスタートしています。3年に1度、旧約聖書を1回、新約聖書を2回通読するためのアイテムです。今回、最初のページに、「レクチオ・ディヴィナ(聖なる読書)」というお勧めを書きました。古くから修道院で実践されてきた聖書に基づく祈りの方法で、デボーションの原型とも言われている聖書の読み方です。時間をかけて、ゆっくりと、一つ一つの単語に触るように読み、行きつ戻りつしながら、同じ箇所を何度も読むそうです。すると、聖書を読む時間が祈りになると、『目からウロコ、聖書の読み方』という本で学びました。個人的には、今年、こういう読み方にも挑戦できたらと思っています。読み方はともかく、今年もみんなで聖書通読に挑戦し、御言葉を慕い求める一年にできれば感謝です。今年も大切なことを大切に。

明日は志摩にあるテベリヤ教会の新年礼拝、日曜日は名古屋で新年最初のオープン礼拝です。
ぜひお出かけください。

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